2011.6.7.

雨が降った後、家の壁を見たらナメクジがたくさんくっついていたので「気持ち悪いなあ」とつぶやいたら「おや、あなたもですか」とナメクジがいう。「いやね、昨日はすごい雨だったでしょう。だからついうれしくなってしまって、みんなで飲み明かしたら、このありさまですよ」とのこと。

「でもね、二日酔いによく効く薬があるんです」といって、変なヌルヌルしたものをわたそうとしてきたので「いや、ぼくは二日酔いで気持ち悪いんじゃないので、大丈夫です。ありがとう」といって立ち去る。そうしたら、弟Aが泥酔して帰ってきたので、これはいい機会だと思って、さっきのナメクジのところにもどって、ヌルヌルを少し指にのせる。

その途端に、時間がすーと流れ始める感覚があって、はっと気が付いたら玄関の前でぼおっとしていた。五月の下旬に玄関先にいたのに、いつの間にか六月上旬になっている。ああ、これでは五月中に書こうと思っていた日記も間に合わない、と思いつつ、ヌルヌルのせいか頭は爽快。


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