2009.4.1.
乾物屋でおからを買おうと思って歩いていたら、前を歩いていた二人が「道のはずれに、宇宙人のやってるイタリアンレストランができたみたいだよ」という話をしている。「行ってみる?」とかたっぽが言って「いいね! 今行ったら、一番乗りだよ」ともうかたっぽが答えたので、なんとなくぼくも早歩きをしたら二人より先に着いた。
レストランに入ると、見たところ宇宙っぽくもないので、本当にこの店だったのか心配になっていたら、ウェイターがぎこちない動きでやってきて、よく見たらロボットだった。なかなかいいすべりだしだと思って、わたされたメニューを見たけど、メニューはいたって普通。また心配になりながらミートソースをたのんで、水を「半分だけください」と言ったら、ちゃんと量をシリンダーで測って入れてくれた。
そのうち、スパゲッティーが運ばれてきたのだけど、食べようとするとパスタがウニョウニョお皿から逃げようとする。とりあえず、お皿を眺めていることにしたら、さっきの二人が入ってきて、一人がミートソースを頼んだ。「しめた!」と思って、ぎこちない動きをしながらぼくのお皿を二人のテーブルに運んだら「すごい! 早すぎる!」と感嘆の声が挙がった。いいことをすると気持ちがいい。
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